2010年3月3日水曜日

日本IBMの次世代x86サーバー技術「eX5」

日本IBM、3TBのメモリを搭載できる次世代x86サーバー技術「eX5」 Enterprise Watch

x86サーバーにおいて、大容量メモリへの高速アクセスを制御する集積回路(チップ)と、異なる筐体に搭載されたCPU-チップ間を外部ケーブルで高速接続する伝送技術により、従来の6倍のメモリ搭載を実現した。
IBMの「eX5」は、主に次の3つの新技術から構成されている。
  1. MAX5 : 拡張メモリー・ユニット。最大512ギガ・バイト(GB)を搭載できる32個のメモリー・スロットと、その大容量メモリーを高速に制御する「eX5チップ」が搭載。サーバ本体とケーブルにて接続する。
  2. FlexNode : 2台のサーバーを接続し、ハードウェア資源を柔軟に分配できる機能。
  3. eXFlash :8個の半導体ディスク(SSD)をパッケージ化し、HDDの800倍に相当する、1秒間当たり48万回の入出力処理数を実現。
急速に進化したプロセッサの処理能力と比較して、メモリ性能がボトルネックとなるケースが多いが、それを解消できるとのこと。
また、1サーバーで稼働できる仮想マシン数の増加や、CPU単位で課金するデータベース・ライセンス料の削減により、他社製品よりメリットがあるとのこと。

スケーラビリティの大幅な向上は、現時点の投資を抑え、かつ今後の需要拡大に備えたいユーザには嬉しい技術であろう。このあたりの独自の技術はIBMの大きな強みである。

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