2008年2月14日木曜日

エンタープライズ用フラッシュドライブ

Enterprise Watchのハードウェア関連記事より。

EMCジャパン、業界初のエンタープライズストレージ向けSSD

EMCジャパン株式会社は2月13日、同社のエンタープライズストレージ「EMC Symmetrix DMX-4」向けフラッシュドライブを3月31日から国内で販売開始すると発表した。あわせて、1TB SATA HDDおよびOSに関連する各種拡張機能も提供開始する。
ストレージベンダであるEMCジャパンより、エンタープライズ向けフラッシュメモリによるSSD(Solid State Disk)が発表となりました。容量は73GBと146GBの2種類とのこと。

SSDとは、ご存知のとおり、半導体メモリ、主にNAND FLASHによるストレージデバイスで、HDDと同じインタフェースを持ちます。ここで、SSDが持つHDDに対する現時点でのメリット・デメリットをまとめておきます。

・SSDのメリット
  1. データ転送速度が高速。
  2. 耐衝撃性が高い。
  3. 消費電力が小さい。

これらの理由は、HDDと違って機械的な可動部がないことにあります。1については、ランダムアクセスであると、差が顕著となるでしょう。

・SSDのデメリット
  1. 単位容量あたりの価格が断然高い。
  2. 寿命が短い。(?)

よく言われているのは上記の点だと思います。1については、HDDに比べた場合であり、SSDとしての価格もだいぶ下がってきています。2については、半導体デバイスの宿命ではありますが、HDDの物理的な壊れのほうとどちらが速いかは議論の余地があるでしょう。

上記メリットとデメリットを比較した場合、やはり分があるのはSSDだと思います。どんなにHDDが進化しても物理的な限界を超えることはできないからです。

今回の発表では1TB SATA HDDも同時に発表しています。今はストレージデバイス技術の大きな転換期といえるのかもしれません。ちょうど前回のエントリでも触れているように、HDDメーカは何か手を打たないと、10年後ぐらいには消滅するか、もしくは現在のフロッピー、MOと同じような存在になってしまうのではないでしょうか。

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