2008年2月19日火曜日

「技術者が非論理的であることの強み」を読んで

Tech-On!のコラム「技術経営戦略考」より。

技術者が非論理的であることの強み を読んでみました。

(引用)一般の人からみた「技術者」のイメージとはどんなものでしょうか。もちろん、技術者と一口に言っても実際には色々です。仕事の内容もかなり違うでしょう。ですからそのイメージもまちまちでしょうが、一つだけかなり共通していることがあるように思います。
技術者に必要な能力のひとつとして、論理的な思考能力があるのはいうまでもありません。設計するにせよ、研究するにせよ、その成果物が自然科学という大前提のルールの上で成り立つものだからです。

ただし、優れた技術者=論理的思考に長けた人という図式はなりたたないことは皆さんご存知でしょう。技術者の仕事は設計や研究だけではありません。プロジェクト管理能力であったり、他人と交渉するスキルであったり、いわゆる他人と自分の関係を理解する能力は、論理的(数学的)思考とは別のものです。

これらの能力のバランスは個人によってまったく異なるため、時として組織としての力となあることもあれば、人間同士ぶつかる理由にもなります。

私がこれらの話に関して思うことは、自分とこれらの考え方のバランス:問題解決へのアプローチが異なる人間に対して、どのように接し、仕事をすすめていくべきかを各自が普段から理解しておくことが重要であるということです。

上司が部下に対して、またそれとは逆に部下が上司に対して、共同作業をする上で、作業の進め方に対して、非常にもどかしい思いを持つことは少なくありません。両者が、自分の考えが正しいと意地になり、かつ、妥協しなければ、それは不毛な争いに発展します。

まず、ここで、「妥協」という考えや思いは捨て去るべきでしょう。他人は自分とは異なる、ということを前提に相手に接しなければいけません。相手を屈服させるなど、特にこの場合不可能です。

まずは、相手を尊重したうえで、自分の思い通りになる作戦を立てなければいけません。これは各自が他のすべての共同作業者に対して個々に持っておくべき作戦です。この作戦の立て方は、ここでは書きませんが、一度有効である作戦は、次回にも驚くほど通用します。それだけ、人間とは変わらないものなのです。

これらの作戦が有効に機能すればするほど、プロジェクトの工程の遅延や障害数減少につながってゆくことは明白だと思います。

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